結成1周年記念企画、カトリック大阪梅田教会に225人!

3月19日の「大阪宗教者9条ネットワーク」発足一周年記念のつどい。225人の参加者は、カトリック大阪梅田教会の会場に入りきれず、廊下やロビーにまであふれました。ネットワーク発足により、各教団の取り組みの強まりと「平和を守る」宗教者としての決意の表れです。
オープニングは野田淳子さんの歌声。平和の素晴らしさを歌い上げる澄み切った声に、参加者の心が一つになりました。
鈴木弘純浄土宗呑海寺住職が開会挨拶、ネットワークの活動を報告。


 記念講演はカトリック大阪大司教区補佐司教の松浦悟郎さん。憲法を踏みにじりアメリカ言いなりに沖縄の基地を強化し軍事化をすすめる日本政府を厳しく批判し、沖縄県民のたたかいを評価。支配権力やマスコミによる操作された世論を「太くて短い」、民衆の立場に立つ粘り強いたたかいを「細くて短い」と分析。時代を切り開くのは「細くて長い」民衆の運動だとしました。北アフリカの民主主義を求めるたたかい、国後、択捉、尖閣列島など日中、日ソの領土問題など国際的視野に立ち、平和、領土問題を解決する宗教者の役割は、いのちと平和を大切にし「非暴力」であると強調しました。

シンポジュウムは「太くて短い、細くて長い」平和運動のあり方についてそれぞれの宗教の立場から発言。
 聖公会大阪聖ヨハネ教会牧師の鍋島守一さんは、沖縄戦の例を引きながら「軍隊が守るのは、国民や民間人でなく国家権力」と強調。
 浄土真宗本願寺派瑞松寺住職で念仏者九条の会の野村康治さんは、戦時中、梵鐘を軍への拠出を強いられる中、梵鐘の一部を守り現在も残していると、軍への抵抗の証を参加者に示しながら話されました。
 金光教羽曳野教会長の渡辺順一さんは、平和と人々の幸福を求めて活動し続けた布教使の姿を語りました。
 閉会挨拶、お題目9条の会の三好龍孝日蓮宗本澄住職が「宗教者も無宗教の方も憲法9条を守り活かすためのネットワークを大いにひろげていきましょう」と結ばれました。